昔からコールセンターのバイトは「きつい」と思われがちですが、最近の実態はどうなのでしょうか?
15年以上のコールセンター経験がある私が、現状の実態をふまえて詳しく解説します。
投資歴6年
コールセンター歴15年
37歳で会社を退職
現在は配当金で生活
コールセンターバイトの現状
コールセンターの仕事は一見すると大変そうに見えますが、実は数年前と比べて仕事の難易度が急激に下がってきています。
どのような背景で難易度が下がってきているのかを詳しく解説します。
理不尽なクレームが少なくなってきている
コールセンターといえばクレーム!というくらいに、数年前はほとんどの方の離職理由がクレームでした。
いくら電話とはいえ、大声で暴言を吐かれたりするのはとてもつらいですよね。
以前はこういった理不尽クレームが多く、私も長時間のクレームを毎日受けていて精神的につらいと感じることが多かったです。
しかし、最近はクレームの数が急激に減少しています。
理由は、SNSでの誹謗中傷が原因で悲しい結果に至ることが増えたり、企業が理不尽なクレームには「NO!」というようになってきたからです。
最近よく耳にする「カスタマーハラスメント」のことですね。
国の指針で企業には「カスタマーハラスメント」への対応を義務付けることになったり、従業員を守る動きが活発になってきているように感じます。
そのため、クレームがつきものだったコールセンターの難易度が急激に下がってきているのが現状です。
企業の社内システムのデジタル化
技術の進歩により、さまざまな企業の社内システムがデジタル化されていっています。
そのため、企業のお客さま窓口を担うコールセンター業務も効率化されています。
例えば、AIチャットボットの導入により簡単な問い合わせは自動応答で処理されるようになりました。
これにより、オペレーターが対応するのはAIチャットボットでは対応しづらい案件のみとなり、問い合わせ内容を予測しやすくなりました。
結果、マニュアルやサポートシステムが充実し、数年前に比べて業務がシンプルになりました。
デジタル化はお客さま満足を向上させるだけでなく、日々業務を担う従業員の負担を軽減しています。
慢性的な人手不足
どこの業界も同じですが、コールセンター業界も慢性的に人手不足です。
実際に働いてみるとそうでもないのですが、「パソコンが使えないと働けない!」や、「クレーム対応をしたくない!」などのイメージが先行し、なかなか応募してくれる方がいません…
前述通り、クレームはほとんどなくなりましたし、パソコンなんてGoogle検索ができれば業務に差支えはありません。
しかし、難しいイメージがあるからか十年以上前から人手不足が続いており、企業側は時給を上げたり、さらに業務を簡単にしなければいけない状況になっています。
そういった理由で、言葉は悪いですが誰でも簡単にできる仕事に変わってきたのが現状です。
数年前にコールセンターで働いていた人が戻ってきたら、あまりの変化にびっくりするかもしれません。
ベテランからのアドバイス
コールセンターで15年以上働いてきた経験から言えることは、現在のコールセンターの環境は非常に働きやすくなっているということです。
本当にクレームは少なくなりましたし、とにかく従業員が働きやすい環境でないとすぐに退職されてしまうので、強制的に働きやすい環境になっていっています。
ただ、このような良い環境になって思うのが、良くも悪くもタフな従業員が少なくなったことです。
時代に合わない考えかと思いますが、難しい仕事に一所懸命取り組んでいくことが、振り返るととても活力に満ちたよい時間だったのだなと思うことが最近よくあります。
そのため、「難しい仕事を精一杯やりたい!」といった方にはおすすめしませんが、働きやすく簡単なお仕事を探しているといった方にはおすすめできる仕事です。
※もちろん個人の感想ですが…
まとめ
コールセンターのバイトは「きつい」と思われがちですが、実際にはクレームの数が減少し、仕事の難易度も下がってきています。
さらにデジタル化により、以前よりも働きやすい環境が整い、人材不足により従業員満足度を重要視している企業が増えています。
数年前の「きつい」イメージのコールセンターはすでになくなってきているので、高時給のバイトを検討している方は、ぜひ前向きにチャレンジしてみてください。
この記事が少しでも皆さんのお役に立てば、とても嬉しく思います!
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