2024年からNISAが拡充されることもあり、投資を始められる人が増えてきました。
しかし、いざ投資を始めるとなったとき、何に投資をするか迷うと思います。
この記事では私がなぜ投資信託ではなくETFを選んだのか、その理由とETFのメリット・デメリットについて紹介します。
投資歴6年
コールセンター歴15年
37歳で会社を退職
現在は配当金で生活
- 投資信託とETFの違い
- ETFのメリット・デメリット
- どんな人にETFが向いているか
ETFとは
ETFは「Exchange Traded Funds」の略です。
「上場している投資信託」という意味なので、株と同じようにリアルタイムで売買ができます。
投資信託と同じようにたくさんの種類があり、ひとつのETFで数千を超える銘柄へ投資ができるものもあります。
私が投資を始めた2019年頃に、海外では投資信託よりもETFが主流になってきました。
その頃から日本でもETFが注目され、今ではだれでも手軽に投資ができるようになっています。
投資信託とETFの違い
では、投資信託とETFにはどんな違いがあるのかを見ていきましょう。
分かりやすくするために、S&P500に連動する投資信託「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と、同じS&P500に連動するETF「VOO」で比較します。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | VOO | |
---|---|---|
最低購入価格 | 100円 | 基準価格 |
買付タイミング | 翌営業日の基準価額 | リアルタイム |
買付手数料 | なし | なし(証券会社による) |
信託報酬(年間の手数料) | 0.0968% | 0.03% |
配当金 | なし | あり |
購入通貨 | 円 | ドル |
大きな違いは配当金の有無です。
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の場合、基準価格そのものを上げるために配当金は出していません。
「VOO」の場合、年に4回配当金が出ます。
配当金はドルで受け取ることになるので、そのまま再投資をすることもできます。
NISAで投資をしている場合は国内で課税がされませんので、配当金が出されることで損をすることはありません。
ETFのメリット
ETFのメリットは以下の通りです。
- 信託報酬(年間の手数料)が安い
- 配当金が出る
信託報酬(年間の手数料)が安い
ETFの最大のメリットともいえる信託報酬の安さ。
「VOO」にいたっては年率0.03%です。
例えば100万円を「VOO」に投資した場合、年間に支払う信託報酬は300円です。(1000000円×0.03%=300円)
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は年率0.0968%なので、信託報酬は968円です。(1000000円×0.0968%=968円)
たった600円くらいの差と思うかもしれませんが、資産が増えていくと信託報酬も同じように増えていきます。
しかも、保有している限りずっと払い続ける信託報酬なので、投資期間が長くなればなるほど差は広がっていきます。
配当金が出る
配当金が出ることについてはさまざな考え方があります。
私の場合、配当金が出ても即再投資をしています。
「それなら、配当金を出さない投資信託でいいのでは?」となるかと思いますが、実際に配当金を受け取ることはなんともいえない嬉しさがあります。
いわゆる「不労所得」の実感ですね。
投資をしていくと毎日資産が増減しますが、あくまで基準価格が変動するだけなので、資産が増えた減ったの実感がわきづらいです。
しかし、配当金の場合は実際にお金が振り込まれるので、「投資で儲かったお金」という実感がわきやすいです。
また、年間の配当金が生活費を超える額になってくると、配当金生活の達成になります。
配当金の出ない投資信託の場合、投資信託を売らないと現金化できないため、どのタイミングでいくら売るかなどの計画を立てるのが非常に難しいかと思います。
投資は長期にわたって実践していくものだと考えていますので、配当金は投資を続ける大きなモチベーションになっています。
ETFのデメリット
ETFにはデメリットもあります。
- 買付にドルを用意する必要がある
買付にドルを用意する必要がある
投資信託の場合は円で購入ができますが、「VOO」などの海外ETFの場合はドルでしか買付ができません。
ドルの用意は証券会社で簡単にできますが、為替手数料が発生します。
人気証券会社の楽天証券・SBI証券ともに、為替手数料は通常25銭です。(楽天証券はキャンペーン時、SBI証券は住信SBIネット銀行の外貨積立で3銭まで下げることができる場合があります。)
私の場合、楽天証券のキャンペーンでしかドルを買わないため、為替手数料は3銭しか払っていません。
100万円分のドルを購入した場合の為替手数料は以下の通りです。
【条件】1ドル=130円 為替手数料=3銭(キャンペーン時)
1000000円÷130円=7692ドル
7692ドル×3銭(0.03)=230円
100万円分のドルの購入に、為替手数料は230円くらいです。
楽天証券はキャンペーン、SBI証券は住信SBIネット銀行の外貨積立をうまく利用すれば、為替手数料を抑えることが可能です。
ずっと払い続ける必要のある信託報酬と違って、為替手数料の支払いは一回きりなのもポイントですね。
どんな人にETFが向いているか
最後にどんな人にETFが向いているかについてです。
- 近い将来配当金生活を考えている人
- 少しでも手数料を抑えたい人
メリットの項目でお伝えした通り、ETFは信託報酬の安さと配当金が魅力の商品です。
配当金がでない投資信託の場合、現金化するために投資信託を売る必要がありますが、資産運用をしている最中に資産を取り崩すということは精神的にも難しいことかと思います。
ETFの場合は自動的に配当金が出されるので、資産を取り崩さずに現金が手に入ります。
配当金の受け取りが不要で、とにかく資産を増やすことに集中したい人は投資信託でも問題ないかと思います。
投資信託とETFはすごく似ているものなので、私もどちらに投資をすべきか相当な時間悩みました。
ETFに投資を始めて4年が経ちましたが、配当金を受け取るたびにETFにしてよかったなと思っています。
この記事が少しでも皆さんのお役に立てば、とても嬉しく思います!
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