VTI(Vanguard Total Stock Market ETF)は、アメリカの株式市場全体を対象とした投資信託で、NISAのランキングでもよく見かける人気のETFです。
インデックスファンドのETFということで、配当利回りにはあまり注目されませんが、この記事を読むことで意外な結果が分かるかもしれません。
過去10年のデータをもとに、配当利回りの推移や特徴を見ていきましょう。
投資歴6年
コールセンター歴15年
37歳で会社を退職
現在は配当金で生活
VTIの概要と利回りの定義
VTIとは何か?
VTI(Vanguard Total Stock Market ETF)は、アメリカの株式市場全体を対象とした投資信託です。
Vanguardが提供するこのETFは、投資家に低コストで米国株式市場全体の動きを追うことを目的としています。
約4000銘柄に分散投資しているため、リスクが分散されているのが特徴です。
VTIの利回りの定義
利回りとは、投資したお金に対してどれくらいの利益が得られるかを示す割合です。
主に「配当利回り」という形で表示されます。
この記事では、年間で受け取る配当金を前年末株価で割って計算をしています。
VTIの過去10年間の利回り推移
配当金と利回りの推移
以下のグラフは、VTIの年間分配金(青)と分配金利回り(赤)の推移を示しています。
青の線が年間分配金を示し、赤の線が分配金利回りを示しています。
意外にも約2%の配当利回りがあるんです。
VTIといえば全米に幅広く投資をしているインデックスファンドなのですが、しっかりと配当金も出しているんですね。
さらに配当金は基本右肩上がりで、増配も期待できるんです。
長期保有をしていれば、いつのまにか高配当になりえるETFですね!
年ごとの利回りデータ
過去10年間のVTIの年ごとの利回りデータは以下の通りです。
年度 | 年末株価(ドル) | 株価騰落率(前年比) | 年間分配金(ドル) | 分配金利回り(%) |
---|---|---|---|---|
2023 | 238.25 | 24.61% | 3.413 | 1.79 |
2022 | 191.19 | -20.81% | 3.183 | 1.32 |
2021 | 241.44 | 24.04% | 2.930 | 1.51 |
2020 | 194.64 | 19.27% | 2.769 | 1.70 |
2019 | 163.19 | 27.86% | 2.905 | 2.28 |
2018 | 127.63 | -7.01% | 2.605 | 1.90 |
2017 | 137.25 | 19.02% | 2.343 | 2.03 |
2016 | 115.32 | 10.57% | 2.215 | 2.12 |
2015 | 104.30 | -1.60% | 2.067 | 1.95 |
2014 | 106.00 | 10.51% | 1.869 | 1.95 |
平均 | 1.86 |
過去10年間の平均利回りは1.86%!
株価の値上がりに負けないように配当利回りが維持できているのがすごいですね。
しっかりと増配を重ねている証拠です。
VTIの利回りと他のETFとの比較
以下の表は、VTIと他の主要な米国株ETFの利回りを比較したものです。
ETF名 | 利回り(%) | 主な特徴 |
---|---|---|
VTI | 1.86 | 米国全体の株式市場に分散投資 |
VOO | 1.94 | S&P 500に連動 |
VYM | 3.20 | 高配当株に重点を置いたETF |
VT | 2.33 | 世界中の株式市場に分散投資 |
VWO | 2.90 | 新興国市場に重点を置いたETF |
ライバルのVOOには少し負けていますね。
さすがS&P500といったところでしょうか。
VYMは高配当ETFなので想像通りといった感じですが、全世界をカバーしているVTが意外にも高配当…
VWOも新興国ETFですが約3%も配当金を出しているんですね。
優秀なETFが多すぎて、どれに投資をするべきかとても悩みます…
まとめ
VTIはアメリカ市場全体に投資できる手軽なETFで、NISAのランキングでも常に上位にランクインしています。
過去10年のデータを見ると、株価の値上がりはもちろん、安定した配当利回りが期待できることがわかります。
インデックスファンドへの投資を考えているが、配当金ももらいたいといった人には一案になるETFですね。
この記事が少しでも皆さんのお役に立てば、とても嬉しく思います!
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