経費率(1年間に支払う手数料)が業界最低水準のバンガード社の高配当ETF「VYM」
高配当ETFは他にも「SPYD」や「HDV」がありますが、配当だけでなく株価も安定しているのが「VYM」の特徴です。
楽天証券やSBI証券のETFランキングでも、常にTOP5あたりにある人気ETFです。
私の保有ETFの主力でもある「VYM」について紹介をしていきます。
- 現在のVYMの配当利回り
- これまでのVYMの増配率
- VYMのメリット・デメリット
投資歴6年
コールセンター歴15年
37歳で会社を退職
現在は配当金で生活
VYMの概要
まずは「VYM」の概要です。
略称 正式名称 運用会社 銘柄数 経費率 配当利回り | VYM バンガード高配当利回りETF バンガード社 440社 0.06% 3.23% |
正式名称にもあるように、米国株式市場のなかで高い配当利回りの銘柄に投資をしています。
「VYM」の強みは0.06%という格安の経費率と440社への分散効果です。
高配当ETFは「S&P500」などのインデックスETFに比べ経費率が高くなりがちですが、「VYM」はインデックスETFとほぼ変わらない水準の経費率で運用されています。
仮に100万円を「VYM」に投資していた場合、1年間に支払う手数料はたったの600円です。
格安の手数料にもかかわらず、400社を超えるたくさんの銘柄へ分散投資がされていることが人気の理由です。
配当利回り
直近の配当利回りは「3.23%」です。
基準価格:102.2ドル(2023年3月21日時点)
直近1年間の配当金:3.3068ドル
計算式:3.3068÷102.2=0.0323
「VOO」などのインデックスETFの配当利回りが約「1.5%」であることを考えると、「3.23%」は十分高配当といえるかと思います。
増配率
高配当ETFへ投資をしていくなかで、私が重要視しているのが増配率です。
もし保有しているETFが増配ではなく減配をした場合、いくら配当金をもらっていても資産は増えづらくなります。
また、減配した場合は投資家からのイメージは悪化します。
ETFが売られることで基準価格も下がり、悪いサイクルが始まってしまいます。
増配の場合は投資家からのイメージがよくなりますので、そのETFがさらに買われやすくなります。
増配率については、直近の配当についてと過去の配当についての2パターンを紹介をします。
直近の増配率
直近の増配率は「+8.3%」です。
直近の配当金:0.7172ドル
前年同月の配当金:0.6622ドル
計算式:0.7172÷0.662-1=0.0830
過去の増配率
過去の配当については年単位で紹介をします。
年 | 配当金 | 増配率 |
---|---|---|
2022 2021 2020 2019 2018 2017 2016 2015 2014 2013 2012 2011 2010 2009 | 3.2518 3.0961 2.9061 2.8418 2.6492 2.4011 2.2060 2.1490 1.9080 1.7490 1.5930 1.3270 1.0910 1.1680 | +5.03% +6.54% +2.26% +7.27% +10.33% +8.84% +2.65% +12.63% +9.09% +9.79% +20.05% +21.63% -6.59% |
2010年に減配をしていますが、それ以降はすべて増配しています。
過去の増配率の平均はおおよそ「+8%」となっており、直近の配当の増配率とほぼ同じでした。
「+8%」という数字があまりピンとこないかと思いますが、皆さんの年収が毎年「+8%」ずつ上がるかで考えると、とても難しいことだと分かるかと思います。
私が「VYM」を中心に積立投資を続けているのは、配当利回りよりも安定した増配の実績があるからです。
まとめ
最後に「VYM」のメリット・デメリットについてまとめます。
- 440社もの銘柄へ分散投資ができる
- 年間の手数料が「0.06%」の低水準
- 「3%」を超える高い配当利回り
- 毎年安定して増配を続けている
- 購入するためにドルを用意する必要がある
- 配当金が出るたびに米国で10%の税金がとられる
デメリットについて、「VYM」というよりは米国株(ETF含む)すべてに当てはまる内容です。
米国株(ETF含む)の購入にはドルの用意が必要ですが、楽天証券やSBI証券では格安の為替手数料でドルの購入が可能です。
この記事では私の主力ETFのひとつ「VYM」について紹介をさせていただきました。
この記事が少しでも皆さんのお役に立てば、とても嬉しく思います!
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